歯が抜ける原因ベスト3 1位は虫歯?

      2025/07/02

歯を失う原因ベスト3

 

 

歯を失うとなぜ困るの?

「歯を抜いても、何ら困らないではないか?」

そう思われる方は少ないと思いますが、あまり問題視されていない方もいるかもしれません。しかし、歯が1本抜けてしまうだけでも、実は様々な日常生活の問題が起こります。

 

■歯を失うと何が起こる?

すぐに生じること

審美的な問題

咀嚼のしづらさ

発音のしづらさ

徐々に生じること

歯並びが変化する

食事が挟まりやすくなる

かみ合わせが変化する

後々生じること

筋肉の痛み

顎関節の痛み

たかが1本、されど1本です。その1本を放置することで、後々様々な問題を引き起こし、対応はその分困難になっていきます。

 

歯が抜ける原因の3位は「咬合性外傷」

 

咬合性外傷とは、噛みしめの強さに起因する「歯へのダメージ」を指します。その特徴は、1本または2本などに、限局して起こる点です。人間の歯は、当たり方(噛みしめの当たり方)が悪くなると、その歯を支えている骨が溶ける特徴があります。

例えば、噛みしめの力が強い方の場合で、寝ている時に「歯ぎしり」をしている方がおります。このような場合、向き合う歯へのダメージが蓄積され、最終的に歯の破折をもたらします。

とりわけ、虫歯で神経治療を行った場合、神経を失った歯の寿命は大きく損なわれるため、強い噛みしめの持続により割れてしまう可能性も大きく上がってしまいます。

 

対策:歯科医院で検査を受ける。マウスピースをつくる。

歯科医院で検査を受け、噛み合わせの調整や、マウスピースなどを作ることが大切です。マウスピースは、寝ている時にはめておくことで、強い刺激を緩衝することが可能です。

 

「歯が1本抜けてしまった後」に放置した場合

歯がなんらかの原因で(自然、治療などで)抜けた場合に放置してしまうと、徐々に噛み合わせに変化が起こります。人間のかみ合わせはちょっとしたズレでも大きなストレスをもたらします。その結果、わずか1本の移動が、「バランスの悪い当たり方」をもたらし、結果として、限局した1本に対して「強い噛みしめ力」を与えてしまいます。つまり、変な当たり方を放置することで、歯を支えている骨が溶けていきます。その結果として新たに歯が抜けてしまうのです。重要なことは、1本の抜歯の後、元々あった「歯のスペース」を治療で補うことです。

 

対策:歯科医院で補綴(ほてつ)治療を受ける。

補綴(ほてつ)治療とは、失った歯を補うための治療です。例えば、両隣の歯を支えとして、橋渡しのように抜けたスペースを補う「ブリッジ治療」や、同じく両隣の歯や隣の歯を支えとする「義歯治療」(入れ歯)などがあります。その他、両隣の歯に頼らずに、外科的に人工的な歯を埋入する「インプラント治療」などがあります。

 

歯が抜ける原因の2位は「虫歯」

虫歯は歯を溶かし、放置すれば歯の神経まで炎症が及び、神経治療に至るリスクを持つ疾患です。歯の神経を抜いてしまうと、同時に栄養源である血管も抜き取ることになります。神経や血管を失った歯は、いわば「枯れ木」と同じ状態になってしまうため、健全な歯と比較し、非常に脆い状態となります。

高齢者になり、歯が割れてしまうときのほとんどのシチュエーションは、「過去に神経治療」をした歯です。実際に、抜歯に至った歯の多くは、過去に神経治療をしている場合が圧倒的に多いのです(それ以外は後述する「歯周病」によります)。また、神経治療を行った「脆い歯」に対し、「銀歯」などの噛み合わせの融通性の悪い被せ物をしている場合、より一層、破折リスクが高くなります。

対策:毎日のセルフケア(ご自宅での正しい歯磨き)

*歯科医院で定期的に健診とクリーニング

 

歯が抜ける原因の1位は「歯周病」

歯周病とは、歯の周りの病を意味し、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。これは歯の健康とは関係なく進行していき、その時に自覚症状はほとんどありません。そのため、歯周病は「静かなる病」と呼ばれています。したがって、歯周病が進んでしまったときには、もう対応の余地がないという場合が多い傾向にあります。

虫歯と異なるのは、歯周病の場合は「歯が割れる」ということはほとんどないことです。歯周病の場合は、歯がグラグラと動いてきて、その後、自然に脱落していきます。大切なことは、歯がグラグラする前に歯周病の予防をしっかりと行うことです。歯周病の本当の怖さは、1本のみならず、同時に複数本で進んでしまうことです。

対策:定期的に歯科医院でクリーニングと健診を受ける。

何より大切なことは、ご自宅での正しい歯のケアを行うことです。それは歯ブラシ」のみでは足りません。必ず「フロス」を併用することが大切です。なぜならば、虫歯と歯周病では、原因部位が異なるためです。適切な歯磨きと、適切なフロスを通じ、日々のセルフケアをしっかり行い、それに併用する形で、歯科医院で定期的にクリーニング健診を受けることが効果的です。

 

まとめ

歯を守るためには、ご自宅での正しいセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることの二人三脚が不可欠です。なにより大切なことは、「問題が大きくなる前に」対応をすることです。仕事熱心な方ほど、健康は後回しにしがちですが、豊かな老後を送るためにも、できる限り早い段階で、歯のケアをはじめましょう。まずは近くの歯科医院で、歯の正しいケア方法と、検診、クリーニングを受診されることを推奨します。



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