メタルフリー治療(金属アレルギー)
- Q金属アレルギーかどうか、どうやって分かりますか?
- A金属アレルギーは皮膚科で行う「パッチテスト」によって診断されます。
歯科で使用される金属との関連性を確認するには、アレルゲンを特定する検査が必要です。
金属アレルギーの疑いがある方は、まず皮膚科で検査を受けていただき、結果を当院にお持ちいただくと、より安全で適切な治療計画をご提案できます。 - Qどのような素材が「メタルフリー」なのですか?
- Aメタルフリー治療では以下のような金属を一切含まない素材を使用します。
セラミック(オールセラミック、ジルコニア)
コンポジットレジン(樹脂)
グラスファイバー製の土台(ファイバーコア)
これらは生体親和性が高く、金属アレルギーのリスクがなく、見た目も自然で美しいのが特長です。 - Qメタルフリーの治療は保険適用されますか?
- A多くのメタルフリー素材(特にセラミックやジルコニアなど)は現在のところ保険適用外となります。
ただし、使用する素材や治療部位によっては一部に保険適用の可能性がある場合もあります。
詳細はカウンセリング時に丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。 - Qメタルフリーの詰め物・被せ物は、どれくらい長持ちしますか?
- Aセラミックやジルコニアなどのメタルフリー素材は、適切に装着され、日々のケアがされていれば10年以上の耐久性が期待できます。
金属に比べてプラークがつきにくく、歯ぐきにも優しいため、長期的に見ても非常に安定した治療が可能です。 - Q過去に入れた銀歯が金属アレルギーの原因になることはありますか?
- Aはい。実際に、保険診療で使われる「銀合金(いわゆる銀歯)」には、ニッケル、パラジウムなどアレルギーを引き起こしやすい金属が含まれています。
経年劣化によって金属が溶け出し、体内に蓄積されることでアレルギー症状を引き起こすケースがあります。
当院ではご希望に応じて銀歯の除去・交換にも対応しております。 - Qメタルフリー治療に副作用やデメリットはありますか?
- A金属を使用しないことでアレルギーのリスクは避けられますが、以下の点はご注意ください。
セラミックは衝撃に弱い場合がある(噛み合わせによっては対策が必要)
保険適用外のため費用負担が大きい
完全オーダーメイドのため、治療期間がやや長めになることもある
しかし、これらはすべて治療前にしっかりとご説明し、患者さまと相談しながら進めてまいりますので、ご安心ください。 - Q子どもや妊婦でもメタルフリー治療は受けられますか?
- Aはい。メタルフリー治療は金属を使用しないため、金属イオンによる体への影響を避けたい方、特に妊婦さんやお子さまにも適しています。
身体へのやさしさを重視したい方には特におすすめです。 - Qメタルフリーにしたら、見た目もキレイになりますか?
- A はい、見た目の美しさも大きなメリットです。
天然歯の色に近いセラミックやジルコニアは、自然な白さと透明感があり、銀歯のように目立つことがありません。
審美的な満足度も非常に高い治療法です。
その不調、銀歯が原因かもしれません

「最近、肌荒れやかゆみが続いている…」
「原因不明の不調が治らない」
「口の中に入っている銀歯、ずっと気になっていた」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、これらの症状の背景に「歯科金属アレルギー」が隠れていることがあります。
お口の中に長年使われている銀歯や金属の詰め物から、微量の金属イオンが体内に溶け出し、アレルギー反応や全身の不調を引き起こすことがあるのです。
神保町野本歯科医院では、金属を一切使わないメタルフリー治療を行っています。
セラミックやジルコニアなど、体にやさしく見た目も美しい素材を使用することで、アレルギーのリスクを減らし、見た目にも自然で快適な口腔環境を手に入れることができます。
「今すぐ不調をどうにかしたい」
「健康のために銀歯をなくしたい」
そんなお気持ちに、私たちは真摯にお応えします。
まずは、症状や不安をお気軽にご相談ください。
丁寧なカウンセリングのもと、あなたにとって最適なメタルフリー治療をご提案いたします。
歯科の金属アレルギーとは?

金属アレルギーとは、金属が体内に取り込まれた際に、免疫システムが過剰に反応してしまうことで起きるアレルギー反応のことです。
歯科治療で使用される銀歯や金属の詰め物・被せ物などには、パラジウム、ニッケル、クロムなどの金属が使われており、これらが唾液と反応して金属イオンとして溶け出すことで体内に吸収されます。
金属アレルギーの症状は、お口の中に限らず、全身にさまざまな形で現れることがあります。
そのため、「まさか歯の詰め物が原因だったとは思わなかった」という方も多いのです。
金属が体に与える影響
金属によって引き起こされる身体への影響には、以下のようなものがあります。
皮膚症状
手や足、首、顔などに湿疹・かゆみ・赤みが生じる
症状が繰り返す、慢性的な皮膚炎
口腔内症状
舌がヒリヒリする、味覚異常
頬の内側や舌に白い斑点やただれができる
歯茎が腫れたり、金属の周囲の変色
その他の全身症状
頭痛、倦怠感、関節痛
原因不明の不調(自律神経の乱れなど)
これらの症状は、一般的な皮膚科や内科ではなかなか原因が特定されず、長年悩まされている方も少なくありません。
当院では、こうした症状に対して歯科金属が原因である可能性を慎重に考慮し、必要に応じてメタルフリー治療をご提案しています。
メタルフリー治療とは?
「メタルフリー治療」とは、銀歯などの金属を一切使わずに行う歯科治療のことです。
近年では、審美性だけでなく、健康面でも注目を集めており、保険診療では対応が難しい精度の高い治療法として、自由診療を中心に広がっています。
メタルフリー治療の主なメリット
金属アレルギーのリスクをゼロに
金属を使わないため、金属アレルギーの原因物質が体内に入りません。
過去にアレルギーの経験がある方はもちろん、今は大丈夫でも将来的なリスク回避としてもおすすめです。
見た目が自然で美しい
白く透明感のあるセラミックやジルコニアなどを使用することで、天然歯に近い自然な美しさを再現できます。
笑った時に目立たず、審美的な満足度が高いです。
プラークが付きにくく清潔
セラミックなどの素材は表面が非常になめらかで、細菌の付着が少なく、虫歯や歯周病のリスクも低減できます。
歯茎が黒ずまない
金属は時間が経つと歯茎の境目が黒ずんでしまうことがありますが、メタルフリーならその心配はありません。
身体への負担が少ない
金属によるイオン溶出やガルバニー電流(異なる金属による微弱電流の発生)などのトラブルを回避し、体に優しい治療が可能です。
メタルフリー治療の種類
金属を使わない「メタルフリー治療」は、見た目の美しさだけでなく、アレルギーのリスクを減らし、身体にやさしい選択肢として注目されています。当院では、患者さまのお口の状態・ご希望・ご予算に合わせて、以下のような素材・治療法をご用意しています。
オールセラミック(e.max/フルジルコニア/レイヤードジルコニア)

金属を一切使用しない、透明感のある白さが特徴の詰め物・被せ物です。
天然歯のような自然な美しさと、変色しにくく長持ちする耐久性を両立しています。
素材の種類と違い
e.max(イーマックス)セラミック
ガラス系のセラミックで、透明感があり前歯に適しています。自然な美しさを重視する方におすすめです。
フルジルコニアクラウン
セラミックの中でも特に硬く丈夫。奥歯や力のかかる部分に適しており、金属に代わる耐久性があります。
レイヤードジルコニアクラウン
内部は強固なジルコニア、外側には美しいセラミックを重ねたハイブリッドタイプ。審美性と強度のバランスが取れています。
適応部位
前歯・奥歯の詰め物や被せ物、ブリッジなど幅広く対応可能。
メリット
金属を一切使わないため、金属アレルギーの心配がない
歯ぐきの変色(ブラックマージン)も起こらない
透明感があり、自然な仕上がり
耐久性が高く、長期的な使用に向いている
メタルフリーレジン修復(ハイブリッドコンポジットレジン)

保険診療では金属が使われる場面でも、当院では保険外の高性能な「ハイブリッドレジン(CR)」を使用することで、金属を使わずに治療が可能です。
歯を削る量も最小限に抑えることができる「低侵襲治療(MI治療)」の一つでもあります。
適応部位
小さな虫歯や、銀歯の置き換え。前歯~奥歯まで対応可能。
メリット
歯を削る量が少なく、体への負担が軽い
メタルフリーで安心
素材の進化により、強度・見た目の両面で優れている
セラミックブリッジ(メタルフリーブリッジ)

歯を失った部分を補うブリッジ治療にも、金属を使わないタイプがあります。
強度を保ちつつ、歯ぐきや周囲の歯にやさしい設計です。
適応部位
失った歯の本数や場所によって素材や設計が異なります。ジルコニアブリッジが一般的です。
メリット
金属を使用しないため、歯ぐきの変色やアレルギーの心配がない
高い審美性で、天然歯と見分けがつかないほど自然
長期間の使用にも耐える強度と安定性
ノンクラスプデンチャー(バネのない見た目の美しい入れ歯)

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネ(クラスプ)を使用しない部分入れ歯のことです。
従来の入れ歯で目立っていた銀色の金属バネがなくなることで、入れ歯と気づかれにくい自然な見た目が実現します。
素材には柔軟性と耐久性を兼ね備えた特殊な樹脂を使用し、歯ぐきとのなじみも良好です。
適応部位
前歯・奥歯問わず、部分入れ歯に対応しています。歯の欠損数が少ない方に特に適しています。
メリット
金属を一切使わないため、金属アレルギーの心配がない
銀色のバネがないことで、見た目がとても自然
素材がしなやかで、装着感が快適
歯ぐきや残っている歯への負担が少ない
注意点
修理や調整が必要になった場合は、通常の入れ歯に比べて対応が難しい場合もある
噛む力が強くかかる部分には不向きなケースもあるため、使用状況によっては他の選択肢をご提案することもあります
こんな方に、メタルフリー治療をおすすめします
原因不明の皮膚疾患に悩んでいる
歯ぐきの黒ずみや口内の違和感が気になる
金属アレルギーと診断された、またはその疑いがある
銀歯の見た目が気になっている
なるべく身体に優しい治療を選びたい
よくある質問(FAQ)
ご相談・カウンセリングはお気軽に

メタルフリー治療は、見た目だけでなく「健康を守るための治療」です。
神保町野本歯科医院では、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行い、体質やご希望に応じた最適な治療方法をご提案します。
症状がある方も、予防のために銀歯を見直したい方も、ぜひ一度ご相談ください。
金属アレルギーの不安から解放され、自然な笑顔と健康を取り戻しましょう。