歯ぎしり、食いしばり
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- STEP 1初回カウンセリング・口腔内チェック
- 症状や生活習慣を丁寧にヒアリングします。
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- STEP 2口腔内診査・かみ合わせ確認
- 歯やアゴの状態、かみ合わせのチェック。
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- STEP 3型取り(スキャン)
- 精密な型取りまたは3Dスキャナーによる印象採得。
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- STEP 4マウスピース作製
- 専門技工所にて一人ひとりに合ったマウスピースを製作。
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- STEP 5装着・調整
- 完成後、装着感やかみ合わせを確認・微調整します。
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- STEP 5定期チェック・フォロー
- 使用状況や変化を見ながら定期的にメンテナンス。
- Qマウスピースは保険適用されますか?
- Aはい、歯ぎしり・顎関節症治療を目的としたマウスピースは、健康保険が適用されます。
- Q毎日使う必要がありますか?
- A基本的には毎晩の装着をおすすめします。日中の食いしばりが強い場合は、日中用の提案も可能です。
- Q違和感やしゃべりづらさはありますか?
- A最初は多少の違和感がある場合もありますが、1週間程度で慣れる方がほとんどです。
もしかして、あなたも?──気づかぬうちに進行する「歯ぎしり・食いしばり」

「朝起きたときにアゴがだるい」
「歯がすり減ってきた気がする」
「肩こりや頭痛がつらい」
これらの症状、もしかすると“歯ぎしり”や“食いしばり”が原因かもしれません。
歯ぎしりや食いしばりは、多くの場合、無意識のうちに行われており、自覚のないまま歯やアゴ、全身にダメージを与えてしまう厄介な習慣です。
神保町野本歯科医院では、こうした無意識の癖によるトラブルを防ぐために、オーダーメイドのマウスピースを用いた治療を行っております。
歯ぎしり・食いしばりとは?──その違いと種類を知ろう
歯ぎしり(ブラキシズム)
就寝中や日中、上下の歯を強くこすり合わせる行為です。大きな音を伴うこともあり、家族に指摘されて気づく方もいます。
食いしばり(クレンチング)
歯をギューッと強く噛みしめている状態。特に日中の集中時やストレス時に起こりやすく、無意識で続けているケースが多くあります。
タッピング(歯のカチカチ)
歯をリズミカルに軽く噛み合わせるような動きで、癖の一種です。
歯ぎしり・食いしばりを放っておくとどうなるの?
知らぬ間に進行する「口腔内のダメージ」と「全身への悪影響」
「歯ぎしり」や「食いしばり」は、気づかないうちにお口の健康だけでなく、全身にも影響を及ぼすことがある深刻な習慣です。
歯がすり減る・欠ける・割れる

強すぎる力が毎日繰り返されることで…
歯ぎしりや食いしばりは、瞬間的に100kg以上の力がかかることもあると言われています。
これが毎晩、あるいは日中にも無意識に繰り返されることで、歯は次第にすり減ったり、ヒビが入ったり、割れてしまうこともあります。
かぶせ物や詰め物がよく外れる
前歯の先端がギザギザしている
奥歯の噛み合わせ面が平らになっている
こういった症状が見られる場合は、すでに歯がダメージを受けている可能性があります。
知覚過敏になる

歯の表面(エナメル質)が削れると、冷たい物がしみやすくなります
歯の表面がすり減ってくると、内側の「象牙質」がむき出しになってしまいます。
象牙質は神経に近く、冷たいもの・熱いもの・甘いものに敏感に反応するため、しみる症状(知覚過敏)が出やすくなります。
歯磨き粉やケアで一時的に和らいでも、根本原因(歯ぎしり)を改善しない限り悪化するリスクがあります。
歯周病が悪化する

グラつきやすくなり、最悪の場合「歯を失う」ことも
歯ぎしり・食いしばりによって、歯にかかる過剰な力は、歯ぐきや歯の周りの骨(歯槽骨)にも悪影響を与えます。
とくに歯周病がある方は、炎症に加えて「力の負担」が加わることで、歯が早くグラつくようになってしまいます。
さらに、骨が吸収されてしまうと、歯を支えきれなくなり、抜歯が必要になるケースもあります。
あごの関節に負担がかかる(顎関節症)

カクカク音がする・口が開けにくい・あごが痛い…
あごの関節はとても繊細な構造をしています。
歯ぎしりや食いしばりの強い力が繰り返し加わることで、「顎関節症(がくかんせつしょう)」を引き起こすことがあります。
口を開けるとカクッと音がする
あごがだるい、疲れる
口を大きく開けにくい
あごの痛みで食事がつらい
こうした症状がある場合は、顎関節に炎症やズレが起きている可能性があります。
頭痛・肩こり・首こり・耳の不調(耳鳴りや圧迫感)

全身の筋肉や神経にも影響が…
歯ぎしり・食いしばりによって、顔まわりや首周辺の筋肉が常に緊張していると、次のような全身症状を招くことがあります。
慢性的な頭痛や偏頭痛
首や肩のこりが強い
耳の詰まり・耳鳴り・めまい
目の奥の痛み・目の疲れ
「病院では異常がないと言われたけれど、ずっと不調が続いている」という方は、歯や噛みしめ習慣が原因の“歯因性疼痛”の可能性もあります。
歯並び・噛み合わせが乱れる

歯を動かす「持続的な力」で徐々にズレる
歯ぎしりの力は、ただ削れるだけでなく、歯そのものを移動させる力にもなります。
とくに就寝時に横方向への力(グラインディング)が加わると、歯並びが崩れたり、噛み合わせが変化してしまうことも。
放置すると矯正が必要になるケースもあります。
顔の輪郭のゆがみ・エラの張り

筋肉の使いすぎでフェイスラインに変化が
食いしばりが強い方は、「咬筋(こうきん)」というあごの筋肉が発達し、エラが張ったような輪郭になってくることがあります。
また、左右の噛み方に偏りがある場合には、顔のゆがみも起こります。
「昔より顔がゴツくなった気がする」「頬の左右差がある」と感じる方は、無意識の噛みしめが原因かもしれません。
当院で行っている治療──オーダーメイドのマウスピースで歯とアゴを守る
神保町野本歯科医院では、患者さまお一人おひとりの口腔内の状態に合わせた、オーダーメイドのマウスピース(ナイトガード)を作製しています。
マウスピース治療の目的と効果

歯への負担を軽減
咬合圧を均等に分散し、歯の摩耗や破折を防ぎます。
アゴ関節の保護
顎関節症の予防・症状緩和に有効。
筋肉の緊張緩和
睡眠中にリラックスした状態を保ち、筋肉の疲労を軽減します。
就寝中の歯ぎしり音の軽減
同居家族の睡眠の質向上にもつながります。
マウスピースの種類
ハードタイプ
主に夜間使用が推奨されます。
就寝中に歯ぎしりのある方や、顎関節に痛みが出やすい方に適しています。
(当院では主にソフトタイプで対応しています)
噛みしめる力が非常に強い方
歯ぎしりが特に強く、歯のすり減りが進んでいる方
顎関節症の予防・保護も目的にしたい方
特徴
硬くて耐久性が高く、長期間使用できる
噛み合わせのコントロールがしやすい
精密に調整することで、あごへの負担も軽減
ソフトタイプ(軟性樹脂製)
食いしばりが原因で起こる肩こり・頭痛・疲労感の軽減を目的とするケースにも適しています。食いしばりが主な症状で、歯ぎしりは軽度な方
歯ぎしり・食いしばりに気づいて日中も装着したい方
初めてマウスピースを使う方で、違和感に不安がある方
特徴
柔らかく装着感が良いので慣れやすい
日中使用にも向いている
材質が柔らかいため、歯やあごへの負担をやさしく吸収
治療の流れ
Q&A:よくあるご質問