歯の価値はいくら?(1本:○○○万円)
2025/07/02
歯の価値は人によって大きく異なる
失って気づく「価値」
例えば右腕を失ったとします。その時に「右腕を取り戻す手術」が500万円で受けられると聞いた時、どうされますか? 高い費用ですが、機能を取り戻したいと思う方が多いと思います。つまり、自分にはそれだけの価値があるということです。ですが、人は自分の持っている価値に普段は気づかず、失ってからその価値を認識するものです。
歯も同様です。
以前、日本とアメリカで、ある調査が行われました。
日本人とアメリカ人の歯への認識の違い
「あなたにとって、歯の価値は1本あたりいくらですか?」
この質問に対し、日本人は平均して「1本35万円」と回答しました。
つまり、トータル(28本)で約1000万円です。
一方、アメリカ人はこの質問に「1本で500万円」と回答したのです。
つまり、トータル(28本)で約1億5000万円です。
一見すると、日本人の回答「1本35万円」も高い!と思われる方もいるかもしれません。一方で、アメリカ人は、その10倍以上の価値を歯に感じています。この差が実は行動面に大きく表れています。
歯の定期健診率の違い
アメリカに限らず、スウェーデンやヨーロッパなど、歯への健康意識が高い国では、2~3か月に1回の定期クリーニングが一般的になっています。アメリカ人は平均して60%の人が定期健診を受け、「歯の先進国」のスウェーデンでは、80~90%の人が定期的な歯のクリーニングに行かれています。
80歳で残っている歯の数の違い
政府は「8020運動」という80歳で20本以上の歯を残しましょう!という運動を行っています(健康増進法の政策)。実はその成果はすでに功を奏しており、80歳で20歯の歯を保持している方が50%に達したそうです。昔の調査では「80歳で平均して8本」というのが知られていましたので、相当に進歩していることがわかります。とはいえ、まだまだ日本人とアメリカ人の「80歳時の残存している数」に大きな開きがでています。スウェーデンは、そのアメリカよりも上を行っています。
たしかに、今の歯科医療は進歩しており、「インプラント」などの手術を受けることができれば、歯があったときのような感覚を取り戻すことがある程度はできます。しかし、あくまでも元々の天然の歯に勝るものではありません。
当院では受診されている方の7割が歯のメインテナンスでのご来院です。クリーニングをして、歯を清潔に保ち、希望に応じて歯を白くするホワイトニングを行い、そのモチベーションを高く保っています。
ぜひ、生涯に渡り歯の健康を保持するためにも、お近くの歯医者さんで歯のクリーニング・健診を習慣化されることを推奨いたします。
神保町野本歯科医院 野本幸平
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