デンタルフロスの正しいやり方
2025/05/27
デンタルフロスの使い方
デンタルフロスの種類
デンタルフロスは、「糸巻きタイプ」と「ホルダータイプ」の2種類(写真1)に大別されます。以前は糸巻きタイプが主流でしたが、今はホルダータイプを使用されている方もとても多いです。
写真1
デンタルフロスの持ち方
デンタルフロスの糸巻きタイプの場合、持ち方が主に2つあります。1つはクルクル指に巻き付け、1㎝ほどにして持つ方法です。もう1つは、輪っかにして、クルクル回転させながら、異なるフロスの部位を有効活用して用いる方法です。
これは文字で説明するよりも、実際に見たほうがわかりやすいと思いますので、以下の動画でご確認ください。
持ち方1:1㎝ほどに持つ方法
持ち方2:輪っかをつくる方法
✦ホルダータイプは最初から準備ができています。
デンタルフロスの入れ方
ここは大変重要です。フロスを歯と歯の間の上に設置した後に、いよいよ中(歯と歯の間:鼓形空隙)に入れていきます。このとき、決して上から下にストーンと入れてはいけません。ストーンと落としてしまうと、必ず歯茎に当たってしまいます。フロスが歯茎に当たると、歯茎は傷み、下がってしまう原因になります。
入れる時は「左右に動かしながら」入れることが肝要です。
こちらも文字で説明するよりも、実際に見たほうがわかりやすいと思いますので、以下の動画でご確認ください。
デンタルフロスの動かし方
左右に動かして中に入った後は、いよいよフロスで磨いていきますが、この時磨くのは歯茎ではなく、歯の側面です。したがって、左右の歯の側面を磨くように、フロスを動かします。そのポイントは、上下に動かすことです。
デンタルフロスはどこまで入れるか?
多くの方が疑問に思うのは、フロスはどこまでいれるか?です。
歯垢(プラーク)の多くは、歯茎の中に入っています。それを取り除くためには、見えている部分だけを磨くだけでは不十分です。見えていない部分、つまり、歯茎(ポケット)の中に入れる必要があります。
ただし、一見するとこれは「痛い」ように思えます。しかし実際には痛みはありません。痛みが出ないところまで入れることが重要ですが、これは感覚で必ずわかります。
デンタルフロスの注意点
なによりフロスで注意が必要な点は、「入れる時」です。入れる時に思い切りストーンと入れてしまうと、歯茎に当たって、歯茎退縮の原因になってしまいます。入れる時ほど最も集中し、丁寧にマイルドな力で「左右に動かしながら入れる」ということを大切にしてください。
当院ではこのような磨き方についても、しっかりとお伝えします。ご来院時に何なりとご質問ください。なお、歯ブラシとデンタルフロスはどちらが大事か?という点につきましては、両方大切です。ですが、歯ブラシだけではどうしても歯と歯の間の歯垢は取り除くことができません。その点は、必ずフロスを用いる事が重要です。そして、歯の表面はフロスでは取り除くことができないため、必ず歯ブラシも必要です。この2つをしっかりと組み合わせ、まずはフロスは「夜眠る前」に特に用いることを推奨します。
神保町野本歯科医院 野本幸平
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