「主治医に嫌がられる?」セカンドオピニオンを迷うあなたへ
2025/06/10
こんにちは、神保町の歯医者、神保町野本歯科医院です。
「セカンドオピニオン」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
ですが一方で、「気まずくなったらどうしよう…」と不安を感じ、ためらってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、セカンドオピニオンを求めることは、決して主治医への不信や裏切りではありません。
むしろ、ご自身の歯の健康を真剣に考える、賢明で責任ある行動です。
神保町野本歯科医院では、患者さまがご自身の歯の健康を真剣に考え、セカンドオピニオンを求めることを推奨しています。
なぜ、セカンドオピニオンが重要なのか?
歯科医療の世界は日進月歩で進化しており、治療法や材料、考え方も多様化しています。
一つの病気に対して、複数の治療選択肢があるのはごく自然なことです。
医療には「唯一の正解」がない場合も
医療に携わる者として、私たちは常に患者さまにとっての「最善」を追求しています。
しかし、その「最善」は、患者さま一人ひとりの状況や価値観によって異なる場合があります。
例えば、虫歯治療一つとっても、
とにかく早く治したい
できるだけ歯を削りたくない
費用を抑えたい
見た目も美しくしたい
など、患者さまの希望は多岐にわたります。
A医師が提案する治療法が、B医師が提案する治療法よりも「絶対的に優れている」とは限りません。
それぞれの医師が、これまでの経験や知識に基づき、患者さまにとって「最善」と考える治療法を提案しているのです。
複数の選択肢を知ることで、納得のいく決断を
私たちが大切にしているのは、患者さまご自身が、ご自身の意思で治療を選択するというプロセスです。
そのためには、治療に関する十分な情報提供と、それに対する患者さまの理解(インフォームドコンセント)が不可欠です。
しかし、もし提示された治療法以外に、他にどのような選択肢があるのか、それぞれのメリット・デメリットは何なのか、といった情報が不足していると感じた場合、本当に納得して治療に臨むことができるでしょうか?
セカンドオピニオンは、そのような疑問や不安を解消し、より多くの情報を得ることで、ご自身にとって本当に納得のいく治療を選択するための有効な手段なのです。
歯科医師も人間。得意分野や考え方は様々
歯科医師も人間であり、得意とする治療分野や、治療に対する考え方は様々です。
例えば、
予防歯科に力を入れている歯科医師
インプラント治療の専門家
審美歯科に特化した歯科医師
小児歯科を得意とする歯科医師
など、それぞれの歯科医師が持つ専門性や経験は異なります。
ある歯科医師が「抜歯が必要」と判断しても、別の歯科医師が「歯を残せる可能性を探れる」と考えることもあります。
これは、どちらかの判断が間違っているというわけではありません。
それぞれの歯科医師が持つ知識や経験、そして治療に対するアプローチの違いから生じるものです。
セカンドオピニオンを通じて、複数の歯科医師の意見を聞くことで、ご自身の症状に対する多角的な視点を得ることができます。
最新の医療情報を得る機会にも
歯科医療は日々進化しており、新しい治療法や技術が次々に登場しています。
すべての歯科医師が、あらゆる最新情報を網羅しているとは限りません。
セカンドオピニオンを求めることで、ご自身の主治医が提案しない、より新しい、あるいは別の治療選択肢に巡り合える可能性もあります。
「主治医に嫌がられるのでは?」という不安を解消するために
「セカンドオピニオンを求めるなんて、主治医に失礼なのでは?」
「もし主治医が不機嫌になったら、今後の治療に影響するのでは?」
このようなご心配は、当然のことだと思います。
しかし、多くの歯科医師は、セカンドオピニオンを求める患者さまに対して、決してマイナスの感情を抱くことはありません。
プロの歯科医師は、患者さまの最善を考える
真摯に患者さまと向き合う歯科医師であれば、患者さまがご自身の健康のために、より多くの情報を得ようとすることは、むしろ歓迎すべきことだと考えます。
なぜなら、歯科医師の究極の目標は、患者さまの歯の健康を守り、豊かな人生をサポートすることにあるからです。
そのためには、患者さまが納得し、安心して治療に臨める環境を整えることが最も重要です。
もし、セカンドオピニオンを求めたことで不機嫌になるような歯科医師であれば、それは患者さまの立場に立って医療を提供しているとは言えないかもしれません。
事前に伝える「セカンドオピニオンの依頼」
もし、主治医にセカンドオピニオンを求めることを伝えにくいと感じる場合は、率直に、かつ丁寧にその旨を伝えることをお勧めします。 例えば、
「先生には大変良くしていただいて感謝しております。いくつか確認したい点があり、別の先生のご意見も伺ってから、最終的に治療方針を決めたいと考えております。」
「今後の人生を考えると、今回の治療について、もう少し詳しく検討したいと考えています。もしよろしければ、先生のご意見や検査データなどを、セカンドオピニオンの先生にお渡しいただくことは可能でしょうか?」
このように、主治医への感謝と敬意を表しつつ、あくまで患者さまご自身の意思でセカンドオピニオンを求めるという姿勢を示すことが大切です。
多くの歯科医院では、セカンドオピニオンを求める際に、これまでの治療経過や検査データなどが必要となる場合があります。
主治医に協力を仰ぐことで、セカンドオピニオン先の歯科医師も、より正確な情報を得て適切なアドバイスを提供することができます。
当院ではセカンドオピニオンを歓迎します
神保町野本歯科医院では、患者さまがご自身の歯の健康を真剣に考え、セカンドオピニオンを求めることを推奨しています。
私たちも日々の診療において、常に最新の知見を取り入れ、患者さまにとって最善の治療法を追求しています。
他の歯科医師の意見を聞くことで、私たち自身も新たな気づきを得たり、より深く患者さまの状況を理解したりするきっかけになることもあります。
医療は、医師が決めるものではなく、患者さまと一緒に決めていくものです。 私たちは、その大前提を常に心に留めています。
セカンドオピニオンを受ける際のポイント
もしセカンドオピニオンを検討されるのであれば、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
相談したい内容を明確にする
「何となく不安だから」という漠然とした理由ではなく、具体的に「何について知りたいのか」「どのような疑問を解消したいのか」を明確にしておくと、セカンドオピニオン先の歯科医師も的確なアドバイスをしやすくなります。
提示された治療法以外に選択肢はあるのか?
本当に抜歯が必要なのか?
他の治療法と比較して、メリット・デメリットは何か?
費用や期間についてもっと詳しく知りたい
など、ご自身の知りたいことを整理しておきましょう。
主治医からの情報提供をお願いする
セカンドオピニオンを受ける際には、これまでの治療経過や検査データ(レントゲン写真、口腔内写真、歯周病検査の結果など)があった方が、より正確な診断やアドバイスが受けられます。
主治医に、それらの情報提供をお願いしましょう。医療機関には、患者さまからの求めがあれば、診療情報を提供する義務があります。
複数の意見を聞くことも検討する
一度セカンドオピニオンを受けたからといって、それで全てが解決するとは限りません。
もし、まだ疑問が残るようであれば、さらに別の歯科医師の意見を聞いてみることも選択肢の一つです。
最終的な決断はご自身で
セカンドオピニオンは、あくまで「意見を聞く」ためのものです。
最終的にどの治療を選択するかは、患者さまご自身の判断に委ねられます。
複数の意見を踏まえ、ご自身が最も納得できる治療法を選びましょう。
まとめ:セカンドオピニオンは、より良い歯科医療を受けるための賢い選択
セカンドオピニオンは、患者さまがご自身の歯の健康に対して、より能動的に関わるための非常に有効な手段です。
「主治医に嫌がられるのではないか」という不安は、決して抱く必要はありません。
真摯な歯科医師であれば、患者さまの最善を願う気持ちに寄り添い、セカンドオピニオンを尊重してくれるはずです。
私たち神保町野本歯科医院は、患者さま一人ひとりの「かかりつけ歯科医」として、常に最適な治療を提供できるよう努めています。そして、患者さまがご自身の治療に納得し、安心して臨めるよう、あらゆるご質問やご相談に丁寧にお応えします。
もし、現在受けられている治療に関して不安を感じていたり、他の選択肢について知りたいとお考えであれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
私たちは、患者さまの思いに真摯に耳を傾け、あなたの歯の健康を全力でサポートいたします。
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