虫歯を何ヶ月放置したらやばいですか?

   

虫歯を何ヶ月放置したらやばいですか?

神保町の歯医者、神保町野本歯科医院で歯石とりの痛みについての解説

虫歯になったらどうなるか? そもそもそれが虫歯かどうかの見極めが難しいものです。

鏡を見て、「あっ虫歯だ」と気づくこともありますが、実際には、歯と歯の間に隠れている虫歯や、詰めものの下にできた虫歯などは目では確認できない場合が少なくありません。

今回は、虫歯になったら起こること、それを放置するとどうなるか?についてお伝えします。

 

 

虫歯になったら起こること

神保町の歯医者、神保町野本歯科医院でセカンドオピニオンについての解説

虫歯は歯の一部が虫歯菌によって溶かされることで生じる「欠損」です。

歯の内部には神経があるため、虫歯の範囲がその神経に近づけば近づくほど、自覚症状が進んでいきます。

ただし、虫歯になると、突然「痛みが起こる」ということはありません。

最初は歯の一部が虫歯菌によって溶かされ、特に痛みなどの自覚症状は少ないのです。

その後、虫歯の進行とともに(何も処置をしなければ進行する一方です)、自覚症状が出てきます。

つまり、「あっ、しみる!」という時には、すでに虫歯はある程度進行している可能性が高いのです。

 

 

虫歯を放置すると起こること

虫歯を放置すると起こることの説明において、最初に理解しておくべきことは、歯の構造です。

歯は「硬い外層」「軟らかい内層」「軟らかい内層の深くにある神経」3つの構造で出来ています。

虫歯が最初に発生する部位は、「硬い外層」です。

ここは硬いために、すぐに虫歯が進行することはできません。

徐々に徐々に硬い層を虫歯菌が侵食していきます。

その後、「硬い層」を突破した虫歯菌は、「軟らかい層」に進んでいきます。

この層の内部には、歯の痛みを探知する「神経」が存在します。

つまり、虫歯菌がこの層に入ったということは、それだけ神経への影響が強まってしまうということを意味します。

この認識をもとに、次のステップを見ていきましょう。

 

ステップ1:何も感じない

虫歯初めてその歯に生じたとき、まだまだ「硬い層」にとどまっているため、内部の神経にまで影響がほとんどありません。

逆に言えば、この段階で処置をすることができれば、硬い層から軟らかい層に移行する前に、虫歯菌を退治することができます。

歯科医院に定期的にクリーニングや健診に来ている方は、この段階で虫歯菌を抑えられる可能性が高まるのです。

 

ステップ2:冷たいものに少ししみる

虫歯菌は黙っていれば、必ず進行します。

つまり、時間とともに「硬い層」を壊し、「軟らかい層」へ突入してきます。

その時点で起ることは、「しみる」ということです。

いわゆる知覚過敏もこの一種ですが、虫歯においても、同様に「しみる」という自覚症状が発生します。

なお、「軟らかい層」に侵入したばかりの虫歯の場合、「冷たいものにしみる」「冷風にしみる」という段階でとどまる場合がほとんどです。

 

しかし、それを放置していると・・・

放置していると、「軟らかい層」で虫歯菌の浸食がすすんでいきます。

なぜならば、「硬い層」と比べて、「軟らかい層」では、進行速度が明らかに早くなるためです。

そしていよいよ神経の一歩手前にまで到達します。

この段階に来ると、一時的な「しみる」を超え、「長い間しみる」「熱いものにもややしみてくる」という現象に至ります。

 

ステップ3:熱いものにしみる

虫歯菌がいよいよ神経に到達(=感染)してしまうと、これまでとは一線を画した症状が始まります。

その代表が「熱いものにしみる」「熱い湯で痛みを感じる」などです。

ここまでくると虫歯菌が神経全体に感染するまであっという間です。

その後、「何もしなくても痛い」「噛むと痛い」「寝ている時に痛い」などの、日常生活に支障をきたすような痛みを感じるようになります。

 

痛いから「首を切り落としてほしい」と話される方

虫歯の痛みは、人間が感じる痛みの中でも特に強烈な場合があります。

個人差はあるものの、来院される方には『昨日は自殺しようと思った』『首を落としてほしいと思った』と話される方もいるほど、本当に苦しい痛みを伴います。

 

苦しみに至る前に対応することが大切

人によって虫歯の進行速度は変わってきます。したがって、何か月ということは断言することができませんが、少なくとも、「軟らかい層」に至った虫歯の場合には、数か月の放置でもリスクが高いでしょう。仮に症状がない場合でも、レントゲンや診査を受けることで、進行がみつかることもあります。

大切なことは、ステップ1の段階、すなわち、「虫歯が硬い層でとどまっているとき」に対処をすることです。あるいは、ステップ2の「軟らかい層の早い段階」で処置を行うことです。

虫歯の怖さは「進行してしまった後」なのです。

進行初期の段階で処置をしておけば、いわゆる「苦しい」ということにまではほとんど至りません。

ぜひ、日ごろから自宅でのケアに加えて、定期健診を受けることをお勧めします。

神保町野本歯科医院



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