歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい…それ、あなたのせいじゃないかもしれません。
2025/09/09
「鏡を見るたびに、自分の歯が恥ずかしくなる…」
「笑うのが怖くて、つい口元を手で隠してしまう…」
「今さら行っても、怒られるだけだ…」
もしあなたが、このようなお悩みを抱えているなら、どうぞ一人で悩まないでください。
歯医者として、私たちは毎日、様々な患者さまと向き合っています。
虫歯一本のない完璧な歯の方ばかりではありません。
むしろ、「歯がボロボロになってしまって…」と、勇気を出して来院してくださる方が大勢いらっしゃいます。
私たちが、そのような患者さまを「責めること」は絶対にありません。
なぜなら、私たちは、歯がボロボロになってしまった背景には、患者さまの心や体の深い悩みが隠されていることを知っているからです。
この記事では、歯医者に行くのが恥ずかしいと感じるあなたが、その一歩を踏み出すための手助けをしたいと考えています。
「歯がボロボロ」は、あなたのせいだけではありません
「歯がボロボロになるなんて、自分はなんてだらしないんだろう…」
そう思っていませんか?
しかし、それは大きな間違いです。
歯がボロボロになってしまう原因は、単に「歯磨きを怠ったから」だけではありません。
そこには、ご自身ではどうすることもできなかった、複雑な理由が隠されていることがほとんどです。
歯がボロボロになってしまう心の病や体の不調
精神的なストレスや心の病
強いストレスや、うつ病などの精神的な不調を抱えていると、歯磨きをする気力すら湧かないことがあります。
また、自律神経の乱れから唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥して、虫歯や歯周病が進行しやすい状態になってしまうこともあります。
摂食障害
過食や嘔吐を繰り返す摂食障害をお持ちの方は、胃酸が歯に触れることで、エナメル質が溶けてしまい、歯がもろくなります。
これにより、虫歯でもないのに歯が欠けたり、すり減ったりしてしまいます。
ネグレクト
幼少期に適切な歯科治療を受ける機会がなかったり、生活環境の問題で十分な口腔ケアができなかったりすると、若いうちから歯がボロボロになってしまうことがあります。
薬剤の副作用
特定の薬剤(抗うつ剤、降圧剤など)の副作用で、唾液の分泌が抑制され、ドライマウスになってしまうことがあります。
唾液には、虫歯菌を洗い流す自浄作用があるため、唾液が減ると虫歯が爆発的に増えてしまいます。
重度の歯科恐怖症
幼少期のトラウマや、過去の治療でのつらい経験から、歯医者に行くことが極度の恐怖となり、痛みを我慢し続けた結果、歯がボロボロになってしまう方も少なくありません。
私たちは、このような背景に深く寄り添い、まずは患者さまの心を受け入れることを最も大切にしています。
「なぜこんなになるまで放っておいたんですか?」などと患者さまを責めるような言葉は、絶対に使いません。
安心して、あなたのことをお話しください。
歯がボロボロな方へ。とりあえずの治療より「根本的な治療」を
歯がボロボロになってしまったあなたは、今、きっと「歯医者に行かなきゃ」という焦りと、「でも怖い」という気持ちの間で揺れ動いていることでしょう。
ようやく勇気を出して来院されたとき、多くの方がこうおっしゃいます。
「先生、とりあえず、一番痛いところだけ治してください。あとは、また今度でいいので…」
そのお気持ち、痛いほどよくわかります。
「また歯医者に行くなんて、考えただけで辛い…」
「これ以上、何度も通うのは無理だ…」
そんな不安な気持ちから、「とりあえず」の治療を望んでしまうのだと思います。
しかし、歯医者として、私は安易に「とりあえず」の治療をお勧めすることができません。
なぜなら、その選択が、あなたの「歯医者嫌い」や「恥ずかしい」という気持ちを、かえって深めてしまう可能性があるからです。
なぜ「とりあえず」の治療は、あなたの不安を深めてしまうのか
「とりあえず、痛いところだけ治す」という治療は、残念ながら、根本的な解決にはなりません。
それは、一時的に痛みを止めるだけで、まるで悪循環のスタートボタンを押しているようなものだからです。
理由①:痛みが再発し、再び歯医者に行く恐怖が生まれる
「とりあえず」の治療は、お口全体の問題を無視しています。
例えば、痛い歯だけを治しても、その歯がボロボロになった原因が「重度の歯周病」や「噛み合わせの悪さ」だったとしたらどうでしょう?
根本原因が解決されていないため、治療した歯の隣がまた痛み出したり、せっかく治した歯が再びダメになったりする可能性が非常に高いのです。
そして、またあの嫌な痛みがぶり返し、「やっぱり歯医者は怖い…」という気持ちが、さらに強くなってしまいます。
理由②:治療の繰り返しで、心も体も疲れてしまう
「とりあえず」の治療では、何度も何度も歯医者に通わなければなりません。
「また、あの場所に行かなきゃ…」
「また、あの嫌な音を聞かなきゃ…」
そう思うたびに、あなたの心は、どんどん疲弊していきます。
私たちは、あなたのその辛さを理解しています。
だからこそ、たった一度の勇気を、何度も繰り返す治療の始まりにしてほしくないのです。
根本治療が、あなたの「恥ずかしい」気持ちを終わらせる理由
私たちがご提案する「根本的な治療」は、あなたのつらい経験や心に深く寄り添う治療です。
そもそも、なぜ歯がボロボロになったのかを一緒に探します
当院では、まず時間をかけてあなたの話をお伺いします。
そして、レントゲンや口腔内カメラで、お口全体の状態を一緒に確認していきます。
「虫歯がこんなに…」
「歯周病がこんなに進んでいたなんて…」
と驚かれるかもしれません。
しかし、自分の歯の状態を客観的に理解することは、根本治療の第一歩です。
私たちは、決してあなたを責めることなく、その原因を一緒に探り、今後の治療計画を丁寧に説明します。
一度きりの治療で、未来の安心を手に入れます
「とりあえず」の治療が部分的なものだとしたら、根本的な治療は、お口全体を一つの単位として捉える治療です。
例えば、失った歯を補う、悪くなった噛み合わせを整える、歯周病を徹底的に治療する。
これら全てを視野に入れた治療は、確かに時間も費用もかかります。
しかし、その先に待っているのは、「もう二度と、歯のことで悩まなくて済む」という、一生ものの安心です。
当院は、精密な技術や良質な素材を使った再発リスクの少ない治療を推奨しています。
当院がご提案する治療ステップ
徹底的なカウンセリング
まずは、あなたの不安や悩み、歯がボロボロになってしまった背景をじっくりとお伺いします。
治療の前に、心のケアを第一に考えます。
精密な検査と診断
お口全体の状態を正確に把握するため、口腔内カメラ、レントゲン、歯周組織検査など、様々な検査を行います。
これにより、患者さまご自身も、ご自身の歯がどうなっているかを客観的に理解することができます。
患者さまに合わせた治療計画の立案
治療の選択肢(保険診療、自費診療)や、治療にかかる期間、費用について、複数のパターンをご提示し、患者さまが納得できるまで丁寧に説明します。
単なる費用対効果だけでなく、将来のあなたの歯の健康を見据えた治療をご提案します。
痛みや不快感を最小限に抑えた治療
表面麻酔や電動麻酔器を使用し、麻酔注射の痛みを最小限に抑えます。
また、マイクロスコープや拡大鏡を用いた精密治療により、肉眼では見えない細部まで丁寧に治療し、治療の質を高めます。
歯がボロボロな方におすすめしたい『優しい歯医者』の選び方
「でも、どの歯医者に行けばいいか分からない…」
そう思っているあなたのために、歯がボロボロになってしまった方が、安心して通える『優しい歯医者』を見つけるためのポイントをいくつかご紹介します。
ポイント1:カウンセリングに十分な時間をとってくれるか
初診時に、あなたの話を急かすことなく、丁寧に耳を傾けてくれるかどうかが最も重要です。
あなたの悩みや不安を真摯に受け止めてくれるか。
「なぜ歯がボロボロになったのか」という背景にも理解を示してくれるか。
治療に対する希望をしっかりと聞いてくれるか。
まずは、電話やホームページで、初診時のカウンセリングに力を入れているかどうかを確認してみましょう。
ポイント2:精密な検査と、分かりやすい説明をしてくれるか
「とりあえず、全部抜きましょう」
「虫歯ですね。削って詰めますね。」
このような一方的な説明をする歯医者は避けるべきです。
口腔内カメラなどを用いて、お口の状態を客観的に見せてくれるか。
専門用語を使わず、模型や画像を用いて、分かりやすく説明してくれるか。
治療の選択肢を複数提示し、メリット・デメリットを丁寧に教えてくれるか。
あなたが「自分の歯がどうなっているか、よく分かった」と納得できるまで、説明を惜しまない歯医者を選びましょう。
ポイント3:痛みを抑える工夫や、心のケアにも配慮しているか
重度の歯科恐怖症の方や、長らく歯医者から遠ざかっていた方は、治療の痛みが大きな不安となります。
麻酔注射の痛みを軽減する工夫(表面麻酔、電動麻酔器など)をしているか。
治療中に何度も声をかけて、痛みがないか確認してくれるか。
治療中、不安なことがあれば、いつでも中断できるか。
ホームページなどで、「無痛治療」や「痛みに配慮した治療」を掲げている歯科医院を探してみましょう。
ポイント4:治療の選択肢が豊富であるか
歯がボロボロになってしまった場合、治療は多岐にわたります。
虫歯の治療、歯周病の治療、失った歯を補う治療など、包括的な治療計画を立ててくれるか。
保険診療と自費診療のそれぞれのメリット・デメリットを公平に説明してくれるか。
患者さまの経済状況や希望を考慮した上で、最適な治療計画を一緒に考えてくれるか。
まとめ:私たちは、あなたを絶対に責めません
「歯がボロボロになってしまった」というお悩みは、決して恥ずかしいことではありません。
それは、あなたが今まで一生懸命生きてきた証であり、心や体に抱えていたかもしれない、見えない困難のサインです。
神保町野本歯科医院は、そのようなあなたの心を理解し、受け入れる場所でありたいと願っています。
当院には、「治療が終わった後、歯を見せて心から笑えるようになった」と、涙を流して喜んでくださった患者さまがたくさんいらっしゃいます。
私たちが目指すのは、単に虫歯や歯周病を治すことではありません。
「あなたが、もう一度自信を持って、心から笑えるようになること。」
それが、私たちの最高の喜びです。
もし、この記事を読んで、少しでも「勇気を出してみようかな」と感じてくださったなら、どうぞお気軽にご連絡ください。
私たちは、皆さまの歯の健康と笑顔を、生涯にわたってサポートさせていただきます。
神保町野本歯科医院:https://nomodent5454.com/
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-19-1 リーガルタワー神保町1F
電話:03-5276-5454
電車でお越しの方:
都営地下鉄 神保町駅 徒歩1分