クリーニングとホワイトニング、何が違う?
2025/05/31
クリーニングとホワイトニングの違いについて
クリーニングとは何か?
クリーニングは、歯の表面についた「着色」「歯石」を除去することを目的とした対応です。日々の飲食や喫煙などを通じ、歯の表面は変色していきます。とりわけ、喫煙や赤ワイン、ブラックコーヒーなどは、短期間で歯の変色につながっていきます。
同様に、歯の表面についた歯垢(プラーク)は、48時間で歯石になります。歯垢は軟らかく、歯ブラシで取り除くことができますが、石灰化した歯石は、歯ブラシでは除去することができず、1度付着した歯石は、時間とともに大きくなっていきます。
個人差はあるものの、写真1は2か月間で蓄積された歯石です。写真2はクリーニング後です。
(写真1)
(写真2)
これらの「着色」や「歯石」を取り除くのが、歯のクリーニングです。
クリーニングでは何を行うか?
歯科医院によって行う内容は異なりますが、一般的には「スケーリング」と呼ばれる『歯石の除去』を目的として行われる清掃と、「PMTC」と呼ばれる、特殊な器具を用いた歯の表面の清掃の2つに大別されます。
スケーリング:歯に付着した歯石(歯垢が固まったもの)を清掃する。
PMTC:歯の表面の着色を清掃する。
ホワイトニングとは何か?
歯の表面についた着色を除去するのがクリーニングであるのに対し、ホワイトニングは歯そのものを白くします。これは漂白作用により白くしていきます。
歯は加齢に伴い「表面エナメル質(白い部分)の透明度が高まる」という性質があります。つまり、歯の内側にある「黄色い組織(象牙質)」が透けて見えてきます。これが「歯が加齢に伴い黄ばみを増す原因」です。このような時には、クリーニングを行っても白くすることには限界があるため、ホワイトニングを用いて漂白を行います。
ホワイトニングでは何を行うか?
ホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスタイプ」と、自宅で行える「ホームタイプ」があります。
✦オフィスタイプは1時間~2時間弱です。
✦当院ではホームタイプのみを行っています。
ここでは、ホームタイプをご説明します。
やり方は非常にシンプルです。
まずは歯科医院にて「お口の型」を取らせていただきます。その型をもとに、お口にぴったり合うオーダーメードのトレーを製作します。後日、そのトレーとともに、ジェルをお渡しします。
ジェルとトレーの使用方法の説明を受けた後、ご自宅で2週間。寝る時にオーバーナイトでジェルを盛ったトレーをお口に装着していただきます。
前述したオフィスタイプ(歯科医院で行うタイプ)は、2時間ほどで行いますが、戻る速度も速くなります。一方のホームタイプは、2週間でじわじわと白くなるため、後戻りがオフィスタイプよりもゆっくりになります(白さが長持ちするメリット)。
✦もっと白くしたい!という場合には、ジェルを追加する(好きな時に行えます)ことができるため、その人に合わせた対応という観点からも、当院ではホームホワイトニングを推奨いています。
クリーニングが先ですか?
既に歯の表面に着色などがない場合には、最初からホワイトニングを行うこともできます。一方で、歯の表面に着色などがついている場合は、ホワイトニング後も着色が残ってしまうため、クリーニングを先に行います。また、医療的観点から、歯石などの細菌源を除去してからホワイトニングをすることが推奨されます。
クリーニングとホワイトニングを同じ日にできますか?
医院で行うオフィスタイプのホワイトニング(2時間弱)の場合、当日にクリーニングを行った後に、続けて行うことができます。ただし、歯石の量が多い方や歯茎の炎症が強い場合などには、クリーニング時に出血を伴うことがあります。そのような時には後日ホワイトニングを行う場合があります。
当院ではホームホワイトニングを採用しているため、当日に型をとり、後日に専用トレーと専用ジェルをお渡しします。最短でも2回のご来院が必要となります。
神保町野本歯科医院 野本幸平
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