歯間ブラシとデンタルフロスの違い
2025/07/02
歯間ブラシとデンタルフロスの違い
1 歯間ブラシとデンタルフロスの違いは?
ご自宅でのセルフケアにおいて、「歯ブラシ」では毛先が届きにくい歯間部を清掃する場合、主に「デンタルフロス」と「歯間ブラシ」があります。
デンタルフロス
目的は歯面のケア
歯間ブラシ
目的は歯肉のケア
2 自分にあったサイズを選択する
ここでは、当院が使用している「LION」のDENT.EXを例にお伝えします。
自分にあったサイズを選択する。
歯間ブラシのサイズは、4SからLLサイズまで7種類あります。はじめて使用する方や、痛みを感じた過去のある方は、まずは「細いサイズ」で始めることを推奨します。特におすすめなのが「4S」または「SSS」です。先端部が細いサイズの4Sの場合、ほとんどの方でスムーズに挿入することができますが、太いサイズのものは、無理に入れると歯茎を傷つけてしまう原因となります。
3 歯間ブラシの交換時期
歯間ブラシは、デンタルフロスと異なり、長期間使用することができます。しかし、もともとの材質に「金属線」を用いているため、消耗したブラシを使用し続けることは、歯茎を傷つける原因となります。したがって、
目で確認をしたときに、毛が乱れていたり、ワイヤーの弾力がなくなって来た時は、取り替えましょう。
(LION)
4 歯間ブラシの使用時の注意点
歯間ブラシの目的は「歯と歯の間に位置する歯茎(専門的には「コル」)」を清掃することです。この部分には歯垢(プラーク)が溜まりやすく、歯周病の主要な原因になります。通常の歯ブラシでも丁寧に行うことである程度除去することができますが、難易度が高い部分の1つです。
誤った使い方により、歯茎を下げてしまう。
歯と歯の間の歯茎に歯間ブラシを入れるとき、決してやってはいけないことは、「ゴシゴシ」動かすことと、誤った方向に入れてしまうことです。
ゴシゴシしない
歯と歯の間に入れた歯間ブラシは、ゆっくり2~3㎜程度動かします。その時に何往復もさせる必要はなく、せいぜい2,3回行えば十分です。これをゴシゴシと5回、6回と行うと、歯茎の清掃を超えて、歯茎を傷める原因となります。
*以下は、歯間ブラシを強く入れてしまったときの様子です。歯茎が下がってしまうことが分かります。
(LION)
入れ方は歯に沿わせる
歯間ブラシを入れる時、動かすときには、共に「歯茎に触りながら入れる」のではなく、「歯に沿わせて」行います。その結果、歯茎を傷めることなく、スムーズに歯と歯の間に入れることができます。
(LION)
ブラシの挿入角度や押し付けすぎにより、歯間乳頭を押し下げないように注意しましょう。
神保町野本歯科医院 野本幸平
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