噛むと痛い時の原因の1つは、「根っこの炎症」

神保町の野本歯科です。こんにちは。 

  

本日の朝、「噛むと痛い。寝ているときは痛くない」という主訴の方が来院されました。この方が述べた「寝ているときは痛くない」という点は、大変重要な見極めでもあります。

 

往々にして、寝ているときに痛い場合は、歯の内部にある神経に『感染』が起きてしまっている可能性が高くなります。

 

その一方で、「寝ているときは問題ない」と言う場合には、歯の内部よりも、歯の根っこを覆う『歯根膜』と呼ばれる組織に炎症が起きてしまっている可能性が高くなります。

 

この場合、歯根膜は腫れてしまっているため、通常よりも、「腫れた分」だけ、歯を上に押し出してしまいます。

 

結果的に、向かい合わせの歯と強く当たってしまいます。その状態が持続することにより、『噛むと痛い』という結果を起こしてしまっています。 

 

ではどうするか?

 

歯科医院に来てください。すべきことは「歯根膜が腫れている」かのチェックと、上に飛び出してしまっている部分のみ、「薄く削って調整」(強く当たっている部分の調整)をします。その後、1週間くらい様子を見ていただき、痛みなどがある時には、痛み止め(お渡しします)を飲んでいただきます。

 

注意すべきことは、痛みはすぐには引かないため、まずは2日、3日間くらいは「その余韻が残っている」ため、硬いものをなるべく食べないように気を付けていただきます。その上で、1週間経過したころには、痛みは無くなっているはずです。

 

いずれにしても、歯の痛みが起きた時には、なるべく早い段階で、歯科医院にいきましょう。

 

神保町の歯医者 野本歯科