ホームホワイトニングの正しいやり方と注意点:取り扱い方のコツや唾液対策について

      2025/12/10

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

こんにちは。神保町駅徒歩1分の歯医者、神保町野本歯科医院です。

「自宅で手軽に歯を白くしたい」
「オフィスホワイトニング後の白さを長持ちさせたい」

ホームホワイトニングは、ご自宅でご自身のペースで理想の白さを目指せる人気の方法です。
しかし、自己流で行うと、知覚過敏や歯ぐきの痛みといったトラブルを引き起こしたり、期待する効果が得られなかったりすることがあります。

この方法で最も重要なのは、「正しい手順」と「薬剤の適切な管理」です。
この記事では、歯科医院で処方されるホームホワイトニングを成功させるために不可欠な正しい手順(流れ)、ホワイトニングジェルの詳しい情報と取り扱い方、そして装着中の唾液や水分摂取に関する具体的な対策と注意点について解説します。

 

ホームホワイトニングの基礎知識とメリット・デメリット

ホームホワイトニングは、歯科医院で作成した専用のマウスピースと、低濃度のホワイトニングジェル(主成分:過酸化尿素)を使い、時間をかけて歯を白くしていく方法です。

 

ホームホワイトニングの大きなメリット

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

自然で持続性の高い白さ
低濃度の薬剤でゆっくりと歯の内部から色を分解していくため、白さが深く、長持ちしやすいのが特徴です。

自分のペースでできる
決められた装着時間内であれば、ご自身の生活スタイルに合わせて時間を選べます(例:就寝前、入浴中など)。

メンテナンスが容易
一度マウスピースを作製すれば、後でジェルを追加購入するだけで、白さの「後戻り」を防ぐメンテナンスが可能です。

 

デメリットと注意点

効果が出るまでに時間が必要
個人差がありますが、効果を実感し始めるまでに1〜2週間、理想の白さに達するまでに数週間〜数ヶ月かかります。

知覚過敏のリスク
薬剤が浸透する過程で、一時的に歯がしみやすくなる(知覚過敏)ことがあります。

 

ホームホワイトニングの正しい流れと成功のコツ

ホームホワイトニングは、「準備」「装着」「後処理」の3ステップを正確に行うことが、効果と安全性を高める鍵となります。

 

1. 準備:薬剤の効果を最大化するためのステップ

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

丁寧な歯磨き(ブラッシング)
ホワイトニング剤を装着する前に、必ず歯の表面の汚れ(プラークや食べかす)を徹底的に除去しましょう。
磨き残しがあると、その部分に薬剤が均一に作用せず、ムラになる原因となります。
フロスや歯間ブラシも使用し、歯間も清潔に保ちましょう。

マウスピースの準備
作製されたマウスピースを水洗いし、清潔な状態にしておきます。

 

2. 実践:ジェルの注入と正しい装着法

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

ジェルの注入(量が重要)
マウスピースの「歯の表面が当たる部分」に、ホワイトニングジェルを注入します。
歯1本に対して、米粒の半分〜米粒大程度の極少量で十分です。
薬剤を多く入れすぎると、装着時マウスピースの縁からジェルがあふれ、歯ぐきに付着して炎症(歯ぐきが白くなる)を引き起こす原因になります。
マウスピースに注入する際は、シリンジの先を歯が当たる部分に軽く押し当てながら、薄く均一に広げるように注入すると、入れすぎを防げます。

マウスピースの装着
鏡を見ながら、マウスピースをゆっくりと歯にセットします。
すべての歯に均等にフィットしているか確認しましょう。

あふれたジェルの拭き取り
マウスピースの縁からジェルがはみ出た場合は、必ずティッシュペーパーや綿棒、清潔な指などで優しく拭き取ってください。
これにより、歯ぐきへの刺激を防ぎます。

指定時間を厳守
歯科医師から指示された装着時間(例:1日1〜2時間、または就寝中)を必ず守ってください。
「早く白くしたい」と自己判断で長時間装着すると、知覚過敏のリスクが大幅に高まります。

 

3. 後処理:口腔内とマウスピースの清潔保持

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

マウスピースの取り外しと口すすぎ
指定時間が経過したらマウスピースを外し、口の中に残った薬剤を水でしっかりすすぎます。
薬剤が口内に残らないよう、丁寧に行いましょう。

歯磨き(再ブラッシング)
ジェルが付着したままの状態で長時間放置しないよう、再度優しく歯を磨き、薬剤を完全に除去します。

マウスピースの洗浄
マウスピースは流水下で水洗いし、内側に残った粘性の高いジェルを歯ブラシなどで優しくこすり洗いして落とします。
マウスピースは熱に弱いため、熱いお湯(熱湯)やドライヤーの使用は変形の原因となります。
必ず水で洗い、自然乾燥させてください。

マウスピースの保管
洗浄・乾燥後は、変形や紛失を防ぐために、必ず専用ケースに入れて清潔に保管しましょう。

 

ホワイトニングジェルの詳細情報と取り扱い方のコツ

ホームホワイトニングのジェルの主成分は過酸化尿素です。
このジェルの効果を維持し、安全に使用するためには、適切な取り扱いが不可欠です。

 

ジェルの効果を左右する「濃度」

ホームホワイトニングジェルは、過酸化尿素10%〜20%程度のものが一般的です。 自分の歯の状態や体質に合った濃度を、必ず歯科医師と相談して選びましょう。

低濃度(例:10%)
装着時間が長く(数時間〜就寝中)、知覚過敏が起こりにくい。

高濃度(例:20%)
装着時間が短く(30分〜1時間)、早く効果を感じやすいが、知覚過敏が出やすい。

 

ジェルの「使用期限」

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

ジェルには使用期限があり、開封後は特に劣化が進みます。
開封後は効果を最大限に発揮するため、3ヶ月〜半年以内に使い切ることが推奨されます。
古いジェルは効果が落ちるだけでなく、変質する可能性もあります。

 

ジェルの保管方法と取り扱い時の注意点

ジェルは熱や光、空気によって主成分が分解されてしまうため、原則として冷暗所(冷蔵庫など)で保管してください。
ただし、凍らせないよう注意が必要です。
使用後はシリンジ(容器)のキャップをしっかりと閉め、空気に触れるのを最小限に抑えましょう。
空気に触れると有効性が低下します。

 

ホワイトニング中の水分摂取・飲食と唾液対策の完全マニュアル

マウスピース装着中や直後の過ごし方は、ホワイトニングの効果に直接影響します。
特に水分摂取と唾液対策は、快適性と効果維持のために重要です。

 

装着中の水分摂取と飲食の注意点

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

飲食は原則NG
マウスピース装着中の飲食は原則避けてください。
飲食物がマウスピース内に入り込むと、薬剤が薄まったり、着色性の成分が歯に付着したりするリスクがあります。

水分補給は水のみ(ストロー推奨)
のどが渇いた場合、水(常温またはぬるま湯)であれば摂取しても問題ありません。
ただし、できる限りマウスピースを外さず、ストローを使って少量ずつ飲むことで、薬剤への影響を最小限に抑えられます。

ホワイトニング直後の飲食制限(ペリクル対策)
ホワイトニング直後の歯は、表面を保護する膜(ペリクル)が一時的に剥がれているため、色素を非常に吸収しやすい状態になっています。
ホワイトニング後1〜2時間は、水以外の飲食(特に着色性の強いもの)を控えるようにしましょう。
タバコも着色の原因となるため、避けるのが賢明です。

 

唾液が多く出る場合の対策(飲み込みは問題なし)

マウスピースを口に入れると、異物反応で唾液の分泌量が増える方が多くいます。
ホワイトニングジェルの主成分は過酸化尿素であり、体内で水と酸素に分解されるため、少量の唾液を飲み込んでも安全性に問題はありません。
ただし、薬剤の混ざった唾液は味が不快に感じることがあります。

 

過剰な唾液対策
神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

唾液がマウスピース内に入り込みすぎると薬剤が薄まる可能性があるため、以下の方法でコントロールしましょう。

ティッシュやガーゼで吸収
唾液腺(耳下腺や顎下腺)付近に丸めたティッシュやガーゼを軽く挟んでおくと、余分な唾液を吸収しやすくなります。

体勢を工夫
仰向けに寝た姿勢で装着すると、唾液が喉の奥に流れ込みやすくなり、口の中に溜まるのを防げます。
ただし、そのまま寝落ちしないようタイマー設定を徹底してください。

一時的に外す
唾液が過剰で不快な場合は、マウスピースを短時間外し、唾液を吐き出してから口をすすぎ、再度装着しても構いません。

 

知覚過敏が出てしまった場合の対応

神保町野本歯科医院でホームホワイトニングの正しいやり方と注意点について解説

もし使用中に歯がしみる症状(知覚過敏)が出た場合は、以下の手順で対応してください。

すぐに使用を中止
マウスピースを外し、薬剤を完全に洗い流します。

休薬期間を設ける
1〜2日、ホワイトニングを休み、歯を休ませてください。ほとんどの場合、症状は自然に治まります。

知覚過敏用歯磨き粉の使用
症状がある間は、知覚過敏抑制成分(硝酸カリウムなど)入りの歯磨き粉を使用すると、症状の緩和に役立ちます。

歯科医院に相談
数日経っても痛みが引かない場合や、症状が強い場合は、必ず歯科医師に相談してください。
ジェルの濃度変更や、知覚過敏抑制剤の塗布などの処置を行います。

 

まとめ:安全と効果のために「指示厳守」を徹底しましょう

ホームホワイトニングは、正しい知識と方法で行えば、非常に満足度の高い治療法です。
最も大切な注意点は、「歯科医師の指示された薬剤量、濃度、装着時間を守る」ことです。
自己判断で進めず、少しでも不安やトラブルを感じたら、すぐに当院にご相談ください。
あなたの理想の白い歯を実現するために、全力でサポートさせていただきます。

 

 

 



神保町野本歯科医院:https://nomodent5454.com/

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-19-1 リーガルタワー神保町1F
電話:03-5276-5454

電車でお越しの方:
都営地下鉄 神保町駅 徒歩1分

PAGE TOP