虫歯の治療は、どのくらい時間がかかる?
虫歯治療の時間はどのくらいかかる?
-
- 1 虫歯治療では何をするか?
- 2 虫歯治療にかかる時間は?
- 2-1:小さな虫歯
- 2-2:中等度の虫歯
- 2-3:広範囲の虫歯
- 2-4:神経に至る虫歯
- 3 まとめ
1 虫歯治療では何をするか?
虫歯治療では、虫歯菌により生じた歯の欠損と、その病巣を「特殊な器具」を用いて除去します。そのとき、虫歯に感染した歯のみならず、健全な歯の一部も「再発防止」のために除去します。その後、失った歯の欠損部分を補うように「それぞれの欠損範囲」に応じた修復を行っていきます。
*虫歯治療では、健全な歯も一部除去するため、「虫歯治療をすること=歯が弱くなる」ことにつながります。したがって、虫歯の再発時には、さらに深く歯を削る必要があり、いかに再発させないか!が重要になってきます。
2 虫歯治療にかかる時間は?
虫歯の治療は「虫歯の範囲」と「歯の状態」により、時間が大きく変わってきます。したがって、治療前の段階で「○分で終わります」と断定口調で伝えることができません。ここではパターン別にどのくらいの時間を必要とするかを説明します。
小さな虫歯の場合
小さな虫歯の場合は、虫歯を除去し、その空洞に人工材料のレジンを詰めます。
その後、噛み合わせの調整を行い、レジンを研磨することで対応します。
したがって、治療回数は1回、治療時間は30分以内で完了します。
中程度の虫歯の場合
中程度の虫歯の場合は、虫歯を除去する範囲が広く、深いことが多いため、「治療時」の痛みが予想されます。
したがって、事前に「麻酔」を行います。
その後、細心の注意を払い虫歯を取り除きます。
その後、型を採るための「印象採得」と呼ばれる操作を行います。
トータルで30分~40分となります。
翌週、型に合わせた補綴物(ほてつぶつ:虫歯を除去したことで生じる空洞を埋める人工物)を装着します。
*型取りは、初回で行う場合と、痛みが出るかどうかの確認のため、2回目に型を採る場合もあります。
*治療のリスク、治療後の説明などもあるため、実際はより時間がかかることもあります。
トータルで2回または3回のご来院が必要になります。
広範囲の虫歯の場合
広範囲の虫歯の場合、虫歯を削る時間に加えて、虫歯により失った歯を補強するための処置にも時間を必要とします。
その後、型を採るため、30分~40分はかかると見たほうがいいでしょう。
*型取りを初回に行わない場合もあります。
*来院回数は2回または3回となります。
神経まで至る虫歯の場合
虫歯ができてから一定の時間が経過している場合、その虫歯菌の感染が「歯の内部にある神経」にまで波及している場合があります。
このような時には、虫歯を除去後に「感染した神経への治療」が必要となります。
この治療には少なくとも1回~3回の対応が必要となるため、治療時間のみならず、治療の回数もある程度必要となります。
3 まとめ
その虫歯の範囲が「小さいもの」「中程度のもの」「広範囲のもの」「神経まで到達しているもの」のいずれかにより、その治療時間と回数は変わってきます。
小さな虫歯ではその分早く終えることができますが、範囲が大きくなるほど、治療時間と治療(=ご来院)回数が増えてきます。
少しでも早い段階で発見するためにも、定期的な歯科健診にご来院することを推奨いたします。
神保町野本歯科医院 野本幸平
神保町野本歯科医院:https://nomodent5454.com/
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-19-1 リーガルタワー神保町1F
電話:03-5276-5454
電車でお越しの方:
都営地下鉄 神保町駅 徒歩1分