今日のお題は「歯周病の治し方」!
歯周病の治し方の前に、歯周病の症状を説明するわね。
周太郎:歯周病の症状って、歯茎が腫れる、息が臭い、血が出るとかでしょ。
そうね。歯周病になると、まず息から血の匂いがするの。なぜ血の匂いかって?
歯周病の原因菌は、血を栄養にして生きているからよ。
周太郎:血を栄養?
そうなの。歯周病菌は普段は歯茎の中に隠れているの。そこでゆっくりじっくり歯茎に攻撃を与え続けるの。当然そこには炎症が起きてるから、血がでるわね。その血を栄養にしてますます元気になる。
彼らは静かにコツコツ、炎症を与え続け、結果的にどんどん歯を支える骨が溶けてしまうの。
周太郎:それは前回学んだことだよね。でもさ、ポケットの中にある歯周病菌を、どうやって取り除くの?
良い質問ね。もちろん歯ブラシでもある程度取り除くことができるの。でもね、歯茎の中で、歯周病菌が歯石を作ったら、それは大変。どう足掻いても歯ブラシでは取れないの。
周太郎:え、、、歯石はあるとまずいの? というか、歯石ってそもそも何? 歯石はどうすれば取れるの?
良い質問をありがとう。ご飯を食べると、口の中にいる「虫歯菌」「歯周病菌」が、その食べ残しを餌にするの。歯周病菌は主として歯茎の中(ポケット内)にある餌を食べて、ある種の「巣」を歯面につくってしまうの。それが「歯垢」(プラーク)と呼ばれるもので、それは48時間以内に固まるわ。この固まったものが「歯石」と言うの。つまり、歯石の正体は、歯周病菌の巣なの。そこには多数の歯周病菌が生息し、ゆっくり、じっくり、コツコツと、歯茎に悪影響を与えるの.
周太郎:ってことは、ポケットの中に歯周病菌の住処ができあがるってこと?
その通り! それは決して歯ブラシではとれないから、歯医者で専門器具を使って取ってもらうの。
周太郎:あまり考えたくないけど、それがしは1年くらいクリーニングに行ってない。ということは、ワシのポケットの中には、歯周病菌の巣ができている可能性があるってこと?
間違いなくできているわ。それらは毎日毎日、ゆっくり・じっくり・コツコツと、あなたの歯の生命力を奪っているの。つまり、歯を支えている骨を溶かしてしまう原因になっているの(前回参照)。
周太郎:でもそれだとさ、歯ブラシも、クリーニングも、永遠にその習慣が必要になるんじゃないの?
そう。歯のケア、そして、歯の周りのケアは一生死ぬまで続ける必要があるの。
周太郎:えぇぇぇぇぇ、、、一生?? 歯ブラシはまだしも、クリーニングも一生行くの? 面倒だよ~
*まとめ
面倒だと思ってしまう方は、「知識を知らないこと」と「そのメリットとデメリットを知らない」ことで、そう思ってしまいます。次回は日本人の多くが知らない、『その点』をお話します。
第3回に続く