歯が欠けたとき。どうすればいいの?

      2025/07/07

歯がかけたときの理由と対応について

 

 

1 歯がかける理由は何?

歯がかける背景は様々ですが、最も多いパターンは「噛みあう力が強いこと」による場合と、ボールや転倒などの「外傷」による場合があります。

後者は防ぐことがむずかしいですが、前者の「噛み合う力が強い方」の場合には、専用のマウスピースを寝ている時に着用するなどし、歯を日ごろから守る習慣を持つことが重要です。

そのためにも、定期的なクリーニングや健診を通じ、噛み合わせの問題がないかをチェックすることが大切です。

 

2 歯がかけた時の対応法

歯がかける理由は前述のように様々ですが、大事なことは、かけたと思った時に「鏡」で確認をすることです。

多くの場合、かけている歯は鋭利な部分が生じていますので、それが舌や頬の粘膜に刺さるリスクがあります。これは比較的短時間で起るリスクのため、最初に確認してください。

次いで、痛みがあるかどうか、歯の色が変色しているかどうか、も確認しましょう。

とりわけ外傷などで割れてしまった歯の場合、神経が過敏になっている場合が多く、その後に刺激を与えないことが大切です。

そして、できる限り早めに歯科医院にご連絡することを推奨します。

 

ご自宅で行うタイプ歯がかけたときの治療法

歯がかけたときのパターンは「小さな欠損」「大きな欠損」まで多岐にわたります。今回は代表的な3つのパターンについてご紹介します。 

小さな欠損

小さな欠損の場合は、かけてしまった部分をその場で修復するコンポジットレジン治療が一般的です。この方法を用いる事で、比較的短時間で割れてしまった部分を人工材料のレジンで修復することができます。

 ただし、あくまでも修復という名前の通り、歯の強度を補うものではありません。したがって、以前よりも割れやすくなり、また、レジン特有の変色も起こります。

 その他、レジンは経時的に収縮するため、歯との隙間に褐線(コーヒーなどの着色物が付着してできる線)が生じることがあります。

 コンポジットレジン治療は、便利で安く対応できますが、頑丈さや審美面においては劣る部分があります。

  

大きな欠損(神経までは到達していない)

大きな欠損の場合、前述のコンポジットレジンでは、その強度に限界があるため、「補綴物(ほてつぶつ)」と呼ばれる、歯の欠損部を補うためのかぶせ物を装着する治療が行われます。

まず、割れた部位に感染が起きていないかを確認し、鋭利な所は削ります。その上で、レジンで破損部を補修し、その後に型を採ります(印象採得)

その後、1週間ほどで歯科技工士が補綴物を製作するので、次の来院時に装着することができます。

 

大きな欠損(神経まで到達している) 

大きな欠損でも、その範囲が深い場合には、「歯の神経」を巻き込んでいる場合があります。

この場合には、神経への感染が疑われ、神経治療を行う必要があります。

神経治療では、「感染した神経を取り除く」ための治療と、その後に「空洞」となった部位に「薬を詰めるため」の治療の2段階があります。これは複数回の来院が必要になる場合があります。

その後、前述の治療と同様に、人工的なかぶせ物を装着する治療に入ります。

 

4 まとめ

歯がかける理由は「噛み合わせによる場合」「外的刺激(転倒や、どこかにぶつかるなど)」によります。

いずれの場合にも、鏡を見て状況を確認し、なるべく早く歯科医院を受診してください。 

神保町野本歯科医院 野本幸平



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