多くの方のイメージに、「歯医者=虫歯を治す所」という認識があります。
これは昔の話であり、現代では「歯医者=歯周病を悪化させない所」なのです。
残念ながら「虫歯」というのは、歯科医院に定期的に通っていても生じることがありますが、
「痛み」を発してくれるため、患者さん自身で気づくことができます。結果として、早期に来院することができれば、小さな治療で悪化の防止をすることができます。
一方の歯周病は、進行しても痛みを感じることはほとんどなく、気づいたときには重症化している場合がほとんどです。何より怖い点は、一度進行した歯周病は、ほとんど回復することが出来ず、尚且つ、同時に複数の歯で進行するということです。
日本人の平均寿命は世界でも有数で、現在も伸び続けています。しかし、歯の寿命自体はそこまで長いものではなく、50代で数本しか残っていない方から、80代で20本以上残っている方まで、その格差は残酷なまでに広がっています。
たしかに、インプラントや自費の診療により、ある程度改善させることはできます。
しかし、高額治療(数百万円~数千万円)になります。
そのため、歯の予防に力を入れ、定期メインテナンスを行うことがなにより大切です。
(歯のクリーニング・検診は、セットで1回約3,000~3,500円です。毎月来た場合でも、年間で40,000円もかかりません。2カ月に1回であれば、年間20,000円前後で対応することができます。
「定期的に来るのは『面倒』だな」と思う方もいると思います。その場合、まずは3か月に1回でも構いません。クリーニングにご来院ください。可能ならば、2カ月に1回がお勧めです。長生きする現代の日本において、丈夫な歯をいつまでも維持すべく一緒に頑張りましょう。