・冷たい水で痛む

「しみる」ではなく、「痛い」と言う場合には、多くの場合、「急性の歯髄炎」に罹患している可能性が高まります。症状の特徴は、「症状が一定時間続く」ことです。この場合、歯の内部に炎症が起こっているため、早期の対応が必要です。
対処法は、炎症の度合いにより2つに分かれます。炎症範囲の小さい炎症の場合は、原因(虫歯などが多い)を除去する治療を行い、詰め物をします。炎症範囲の大きな場合は、原因(虫歯などが多い)を取り除いた後に、神経治療を行う必要があります。神経治療とは「神経に感染した細菌を取り除く治療」を指します。この治療は最低3回以上の来院が必要になります。また、治療後は「歯の神経」と「歯に栄養を送る血管」を失うため、歯自体が脆くなります。よって、詰め物をするだけではなく、最終的には「歯を覆うような形のかぶせ物」を行う治療を行います。
・熱い飲み物で痛む
温かいもので「痛い」と言う場合には、多くの場合、「急性の化膿性歯髄炎」に罹患している可能性が高まります。症状の特徴は、「症状が一定時間続く」「寝ている時も痛みがある」「何もしなくても痛いことがある」「噛むときに痛みがある」のいずれかに当てはまることです。この場合、歯の内部に炎症が広い範囲で起こっているため、早期の対応が必要です。
対処法は、原因(虫歯などが多い)を取り除いた後に、神経治療を行う必要があります。神経治療とは「神経に感染した細菌を取り除く治療」を指します。この治療は最低3回以上の来院が必要になります。また、治療後は「歯の神経」と「歯に栄養を送る血管」を失うため、歯自体が脆くなります。ゆえに、詰め物をするだけではなく、最終的には「歯を覆うような形のかぶせ物」を行う治療を行います。
・噛むと痛い

噛んだ時に痛い場合の原因は、大きく3つに大別されます。
○急性の化膿性歯髄炎
前述した「急性の化膿性歯髄炎」に罹患している場合です。この場合、歯の内部に炎症が広い範囲で起こっているため、早期の対応が必要です。
○根尖性歯周炎
この病気は、歯の神経に広がった炎症が末期症状を迎え、歯の外にまで炎症が広がっています。特徴的な症状は、「しみることは少ない(または「ない」)が、噛むと痛い」「歯茎が腫れている感じがする」などです。対処法は、神経を取り除く治療(前述)に加えて、歯の外に広がった炎症を取り除く治療が必要なため、時間的には最低3回以上、長い場合は5回以上の来院が必要となります。
○歯根膜炎
この病気の特徴は、神経への感染はないことです。歯を覆う「膜に炎症」が起きている状況です。歯を覆う膜(歯根膜)が炎症により腫れることで、歯自体が浮き上がるため、普段ならばぶつからない「向き合う歯」にぶつかってしまいます。その結果として、噛むたびに「悪い噛みあい方」をするため、いずれ「痛い」という症状になります。
対処法は、強くぶつからないように、歯の噛み合う面を一層だけ「調整治療」を行います。その上で、一定期間「歯根膜の炎症」が治まるまで、炎症を抑制する薬を飲んでいただきます。この疾患の特徴は、歯科医院で調整をした直後から、徐々に噛んだときの痛みが和らいでくることです。
・何もしなくても痛い
1つ目:歯に違和感がある
「歯に違和感がある」と言う場合、実際には歯茎の違和感の場合も多いため、精査が必要になります。歯の違和感の多くは「知覚過敏」や「噛み合わせの問題」であることがほとんどです。あるいは、その症状にまではいっていないものの、「歯が浮いた感じがする」「動いている感じがする」などの諸症状です。いずれの場合も、歯科医院で1度見てもらったほうがよいでしょう。
2つ目:歯茎が腫れている
「歯茎が腫れている」ときの原因は、大きく3つ考えられます。
○歯の疾患による場合
歯の疾患による場合は、歯の内部にある神経に炎症が広がり、それが歯の外にまで炎症が広がった状況です。この場合、生体と菌との間で戦い(生体防御反応)が起こり、結果的に生まれた「膿」が歯の下に溜まっています。この膿は「内圧」になるため、それを外に出そうと歯茎の方向に道を作ります。その結果としてできたのが歯茎の腫れです。
特徴的な症状は、「しみることは少ない(または「ない」)が、噛むと痛い」「歯茎が腫れている感じがする」などです。対処法は、神経を取り除く治療(前述)に加えて、歯の外に広がった炎症を取り除く治療が必要なため、時間的には最低3回以上、長い場合は5回以上の来院が必要となります。
○2つ目:歯周病による場合
歯周病とは、歯の周りに病が起きている状態です。具体的には歯を支えている骨(歯槽骨)が炎症により吸収してしまい、歯がぐらついてきます。歯茎が腫れる場合の多くが、この「歯の周りの組織に炎症が波及」し、その膿が外に出ようとして作られたものです。歯の内部には問題がないため、痛みは少ないですが、腫れている位置が、比較的「歯のすぐ下」にある部分であるのが特徴です。(歯の疾患による場合には、比較的『歯茎の下の方』に腫れが生じる傾向にあります)
対処法は、最悪の場合は「抜歯」となります。それは歯のぐらつき方にもよりますので、早めに歯科医院に受診されてください。