☑「歯がしみる」パターン
この場合、「冷たいもの、冷気にしみる」場合と、「熱湯などの温かいものにしみる」場合に分かれます。前者(冷たいものにしみる)では「知覚過敏」や「軽度の歯髄炎」が考えられ、後者(温かいものにしみる)では「知覚過敏」や「重度の歯髄炎」が考えられます。
歯科医師になるための歯科医師国家試験でも、この点はしばしば問われますが、簡単に症状を見知恵きましょう。
〇知覚過敏
*症状:歯ブラシで触ると痛い、冷気でしみる、冷たい水でしみる
*原因:歯の一部が過度に削れてしまい、神経との距離が近くなっている。
*対応:今すぐできることは「歯ブラシで刺激を与えないこと(痛みがひくまでは触らない、弱圧にとどめる)、歯医者さんで「ガード(神経との間に一層のセラミック粒子を詰める)」してもらう。
〇軽度の歯髄炎(専門用語:漿液性歯髄炎)
*症状:上記の症状に近い。
*原因:虫歯が進行し、神経に一部軽度の感染を起こしている。
*対応:軽度であれば、神経を残すことも可能。歯医者さんにすぐに行くことが大切です。
〇重度の歯髄炎(専門用語:化膿性歯髄炎)
*症状:「なにもしていなくても、かなり痛い
*原因:症状を放置したことで、完全に神経に虫歯菌が感染している。
*対応:歯医者さんに行き、神経治療が必要です。
★歯の神経をとると、その歯の寿命は半減するといわれています。可能な限り、「知覚過敏」「軽度の歯髄炎」の段階で、歯医者さんに行き、高度の歯髄炎になることを防止することが大切です。