先日、以前から健診に来ている方に虫歯が発覚しました。
場所は「歯の詰め物」の下です。詰め物の下は、健診でもケアすることができないためです。


■今回、このような歯の破折が起こった背景には2つあると予想されます。
●1つ目:以前から歯との間に隙間ができていた。徐々に虫歯が拡大していた。
●2つ目:奥歯が1本存在しないため、前方の歯に力がかかってしまっていた。
■まとめ
歯が割れる原因の多くは3つです。1つ目は「神経、血管を失っている歯(≒栄養がないため割れやすい)」、2つ目は「噛み合わせが強い」ことです。そして3つ目は「柔軟性のない材質を用いている」ことです。
歯は一生ものですので、これらに配慮した対応を行うことが大切です。
今回は「かみ合わせがこの歯に集中してしまっていたこと」と、「柔軟性のない硬い詰め物をしてしまっていた」ことにより、土台となる歯が圧に耐えられなくなったことが原因と考えられます。歯は1本だけでも不足すると、必ずかみ合わせのバランスが崩れます。したがって、症状がなくても「力のバランスを補う治療」+「柔軟性のある材質を用いた治療」を行うことが大切です。