歯周病は歯の病気? 歯茎の病気?
正しくは「骨が溶ける病気」です。
次のレントゲン写真の「線」は、「歯を支えている骨」のラインを示しています。左のレントゲンと比較し、右のレントゲンでは、そのラインが低くなっていることがわかります。この現象こそが「歯周病が進む」ということです。その間、「痛みはゼロ(虫歯とはそこが違う)」で、「複数の歯で同時に進行」し、「気づいたときには同時に歯が抜ける」という点が、歯周病の怖さです。
日本人の「歯が抜ける理由」の1位は「虫歯」ではなく、『歯周病』です。歯周病の怖さは、虫歯と異なり、「症状がないこと」です。痛みなく進行し、気づいたときには歯が抜けてしまうのです。そこで最も有効な対策が、定期的なクリーニングと検診です。以下の写真にあるように、こびりついた歯石(歯周病の進行の原因)は歯ブラシで落とすことができません。専門器具を用いて、定期的に除去することが大切です。
そして何より、日々の『正しい歯磨き』の習慣こそが、いつまでも自分の歯を残す上で不可欠となります。
まとめ:歯周病は歯の周りの病。歯を支える骨が溶ける病です。対策は「歯磨き&クリーニング(健診)」です。