▢軟組織にできる疾患
○Blandin-Nuhn嚢胞
粘液嚢胞の1つで、粘液嚢胞が舌下部にできたもの
原因:粘液腺排泄管の損傷、咬唇癖
〇Epstein真珠
上皮真珠、歯肉嚢胞とも呼ぶ
原因:歯堤が残存し角化したもの
症状:歯槽堤に小腫瘤がみられる
★経過観察
〇Koplik斑
麻疹の前駆症状として臼歯部の頬粘膜に出現する白色の斑
Koplik斑がみられたという事は、この後解熱し、再び発熱(これを二峰性の発熱と言う)し、全身に発疹が出現することが予測できる。また、肺炎や脳炎に繋がることもあるため、医者との連携が必要。
★「Koplik斑」の原因ウイルスは「麻疹ウイルス」
ここは詳細に次の点を把握しましょう。
・風邪様症状
・38度の発熱
・カタル期の後半にKoplik斑が観察される
・発疹はまず「耳後部」にみられる
・発疹は1週間前後で消え、治癒する
・1度発症すると2度と発症しない(終生免疫を獲得するため)
★注意:抗ウイルス薬はない! あるのはワクチン! ➡ 対応は対症療法!
▢Riga-Fede病
先天歯によってできる舌下面の潰瘍
★原因:先天歯の切縁による刺激
対応は
・経過観察
・原因歯の抜去
・切縁の削合・研磨 ・その他、グラスアイオノマーセメントによる被覆、潰瘍面の消毒など。